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2024年06月18日

「アンチヒーロー」の最終回

初っぱなから殺人犯を無罪にしてしまう、度肝を抜かれた弁護士もののドラマ、アンチヒーローが、昨日、終わりました。

正義とは何か?悪と思われていたことが、実は善とは紙一重であり、善と悪の境界線は果たしてあるのか。この逆転のパラドックスのドラマは、最後まで展開が二転三転して、ハラハラドキドキ、面白かったですね。

医療現場でも、延命することの是非、安楽死の問題も含めて、生かすことが全て善なのか。白か黒か、つけられない問題がたくさんあります。それこそ、立場によっては、考え方がまったく異なる場合もあります。現代の医療の常識が、将来も変らないかというとそんなことはなくて、時代によって、医療の常識も変ります。

その中で、訪看の立場として、利用者さんの目線で生活の維持をいかに快適に過ごせるかという課題の中で医療を考えながら、何が利用者さんにとって最善なのか、考えなければなりません。

ドラマでも、自分の正義を信じて、えん罪を作ってしまった主人公が、その失敗から逃げずに、自分自身を見つめていき、えん罪になった無実の人を救うために、あらゆる手段を使う。かたや、えん罪を導いた主人公の上司が、その失敗を見つめることを放棄し、自分の立場を正当化するために、正義を振りかざした。正義という名の下に。

何か学生時代に読んだ「罪と罰」を思い出しました。罪と罰を意識しながら、罰するということではなく、心の問題として正義と善なる人間性を追求していった大変見応えのあるドラマでした。

それにしても、役者さんの演技、本当に凄いと思いました。あの迫力、心をゆさぶられるシーンは、毎回、ハラハラドキドキものでした。

真犯人は、最後まで分からなかったのですが、また続編が作られるこれまた伏線だったのかもしれません。毎週、楽しみにしていた日曜日。アンチヒーローロスになりそうです。続編、頼みます。

アンチヒーローにあっ晴れ!!!!!!!