ホスピス医で在宅医療に従事する小澤医師が、20年以上にわたる看取りの中で
小澤医師が患者さんたちから学んだ「最後の日まで幸せに生きるために大切なこと」
をまとめたものです。
人は、人生を終える最後の瞬間まで輝くことができるということ。
そして、人生の最終段階で、自分にとって本当に大切なものに気づき、このために生まれて
きたと思い至る人。また、生まれ変わったらこうしたいと希望を抱く人など、在宅医療を
受ける中で、患者さん自身が自分にとっての本当の幸せに気づいていく。
人はどんな状況からでも人生をやり直せ、新しい一歩を踏み出せるのだと気づかせてくれました。
今後、日本は超高齢化社会に突入します。病院で最後を迎えることは難しくなり、人生の最期を
どう迎えるのか、どういう最期が幸せなのか、を個人が考えなければならない時代が来ます。
たとえ「御一人様」だったとしても心配することはありません。最期の時まで幸せに生きることが
できます。この世を去る瞬間であっても、人は新しい一歩を踏み出せます。
これからをどう生きるのか。その指針となり、幸福に生きることが必ずできます。
一期一会の出会いに感謝し、「これでよい」と大いなる存在に身をゆだね、
今日一日を大切に、生きていくこと。
幸福になる秘訣は、現場や身近にこそ隠されているということですね。