2003年に第1シーズンが、2006年に第2シーズンが放送され大ヒットした「Dr.コトー診療所」は、
僻地医療のため離島に赴いた有能な医師・五島健助の奮闘や島民と信頼を築いていく過程を描いた感動のドラマでした。「
もともと、北海道出身の私としては、名作「北の国から」が終了し、すっかりロス状態だったので、純君役の吉岡秀隆君が
主演をはる「Dr.コトー診療所」は、その心のロスを埋めるだけでなく、純君の成長物語として、そのままコトー先生に
引き継がれていきました。
16年ぶりにみた「Dr.コトー診療所」。看護師の彩佳さんとコトー先生との関係は、16年たってどうなっているのかな。
ドキドキしながら見ていると、「ああ、良かった、結婚したんですね」。それも彩佳さんは身籠もってました。高齢出産になりますが、
なんとめでたいこと。それから、Dr.コトーに憧れていた原剛利の息子・剛洋君はどうなったのかな。どうも、念願かなって医者になった
ようだ。これもめでたいなあ・・・・。
でも、お馴染みの自転車にのって、島を巡回診察していたコトー先生は、白髪になって、電動自転車に乗って、島を巡回しておりました。
「Dr.コトー診療所」で主演した時、32才だった吉岡くんは、今はもう50才。いやあ、年齢を感じましたねえ。20年の時は、大きい
ですね。自分も同じだけ年をとりました・・・。あの時はまだ、訪問看護はやってなかったからねえ。
20年前に出演されていた俳優さんは全て(大物の有名人ばかりですよ)、今回も続けて出演されていて、何か同窓会をやっているみたいで、
これだけでも涙腺が崩壊しました。
その後、映画の進行の中で、それまで良かったねえ、と思っていたことが、次から次へと打ち砕かれていて、でも、みんなが失敗や挫折に対して
また、期待を裏切られてても、変らずにやさしく、そのままでいいんだよ、という姿は、現実世界でのコロナとの戦いや、またウクライナ戦争で
悲惨な現実を見せられている中で、安心し、ほっとし、そして、癒やされていく時間をいただきました。
人の命を与るものとしての尊い使命、命がけで立ち向かう姿、また、自分の命をも犠牲にして人々を救おうとするコトー先生、
時を経て変るもの、そして変らないもの、そして、コロナで失われてしまった、人と人との尊い繋がりが、映画全般を通して、ビンビン伝わって
きました。
コトー先生が最期、自分が命に関わる病気にかかり、それまで「自分は、島の患者さんに寄り添っていたと思っていた自分が、実は何も分かって
いなかった」という叫びは、とても、とても心にささりました。
心の看護とは。そして、利用者さんに真に寄り添う訪問看護とは何か。
この答えのないテーマに、これからも訪問看護ステーションのあは、取り組んでいきます。
ハラハラ、ドキドキ、頼むから誰かコトー先生を助けてあげて・・・。
祈るのような気持ちで思わず、合掌しながらみてました。
最期のシーン・・・・・・ああ、命の奇蹟だ。本当に良かったです(T_T)
ぜひ、みなさんもご覧になってくださいね。
もう、最高傑作でした。癒やされて、勇気と元気、そして希望を与えてくれますよ(^_^)v
最後に流れる中島みゆきさんの名曲「銀の竜の背に乗って」は、圧巻でした。
この「Dr.コトー診療所」を作り上げ、世に出してくれた全ての人たちに、あっ晴れ!!