今年のノーベル生理学、医学賞には、米ペンシルベニア大のカタリン・カリコ特任教授と
ドリュー・ワイスマン教授が開発したメッセージRNAワクチンの技術に決まりました。
ワクチン開発には、2,3年はかかると言われておりましたが、多くの科学者が挫折する中、
諦めない心で、不可能を可能にし、短期間でのワクチン開発に貢献され、感染拡大や重症化を
抑止した功績が認められました。
ただ、この技術は、1年たらずで開発されたわけではなく、多くの科学者たちの30年の地道な研究があればこそと
ということを知りました。その中には、日本の石井教授と、免疫学が専門の大阪大学の審良静男特任教授もいらっしゃい
ました。本当に誇りに思います。
このメッセンジャーRNAの開発によって、従来型のワクチン開発だと、開発にも製造にも時間がかかり、
新型パンデミックには即応できないのですが、メッセンジャーRNAだと、安全性が高く、ウイルスの遺伝
情報を解析すれば、素早く合成できることができるので、世界的規模の感染症の爆発的なパンデミックも、
科学の力によって迅速に対応し、対処できることが証明されました。
コロナによって、多くのドクターや医療従事者が命を落としました。健康で若い人でも、肺炎になり、
、亡くなる人が多くでました。高齢者の方たちが感染すれば、命を失いかねない状況の中で、ワクチンはまさに
希望の光でした。
ワクチン接種により、徐々に日常生活が戻ってきました。我々の訪問看護の仕事も、利用者さんたちに、精神的に
大きな安心感を与えることに繋がり、ありがたかったです。もう、感謝しかないですね。
まだ、コロナがなくなったわけではなく、変異株が出てきて予断を許さない状況ですが、このメッセンジャーRNA
によって、ワクチンがさらに発展し、癌の治療や他の病気の治療にも、この技術が使われていくものと思います。
今回のコロナのワクチン開発には、日本が出遅れてしまった感がありましたが、開発する実力はあると思いますので、今後、
また、日本の力を発揮して世界に貢献してもらいたいなあと思っています。
カリコ、ワイズマン博士たちに、超天晴れ!!!!!!!