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2021年08月27日

パラリンピックから学んだこと

パラリンピック開会式から数日がたち、時間がある時は、できるだけ観戦するようにしています。
昨日は、水泳でした。自由型だったのですが、普通オリンピックでは自由型イコールクロールというか、
クロール以外は考えられないと思うのですが、パラリンピックでは、文字通りの自由型で、クロールだけ
ではなく、バラフライの人もいれば、背泳ぎ人もいる。さすがに平泳ぎの選手はいませんでしたが、
足の推進力だけで泳いでいる選手もいました。
結果的には、手を使わず(両手が失われていたので)、足の推進力だけの選手が勝利しました。
とても感動しました。
ところで皆さん、パラリンピックの理念って、ご存じでしょうか。
私も初めて知ったのですが、それは、
失われたものを数えるな。
そして、残された機能を最大限に活かせというものなのです。
ですから、「~が欲しい」とか「~になりたい」とか、「~があったらいいな」という
ものはないんです。自分のもっているものを最大限に活かさなければいけないのです。
その結果、一切愚痴は言いません。
言い訳もしません。
そして、そんな自分をほめようというのがパラリンピックの理念なんです。
ただただ、頭が下がります。
見ていて感動するのは、その根底に全てを受け入れ、全肯定する精神があるのですね。
私の知っている友人に、50歳で脳内出血で倒れ、左半身麻痺になった方がいました。
最初の1年は、自分の人生を否定し、後ろ向きで、否定的な言葉しか返ってこなかたのですが、
パラリンピックの競技にもある車いすバスケットを見て、感動し、生き方がガラッと変わりました。
前向きで明るく元気になっただけでなく、倒れる前までは泳ぐことができなかった彼女が、水泳にチャレンジし、
2年後には、国体の水泳部門で優勝してしまったのです。
このコロナ禍だからこそ、パラリンピックに出場しているアスリートの方たちから、本物の勇気を、チャレンジする
素晴らしさを教えて頂いています。
そうです。コロナになんか、負けてはいられませんよ。
5年間、愚痴も不平不満も言わず、ただひたすら努力精進し、このパラリンピックにかけた情熱は、凄いですね。
昨日の水泳で、金メダル第一号になった鈴木選手も、本当に素晴らしかったです。
最後に逆転しての勝利でした。
リオではメダルが取れず、引退を覚悟しながらも、諦めず、挑戦し続けた末の金メダルでした。
アスリートの方たちの一言、一言の言葉は、本当に深くて重みがあり、まさに生きざまそのものです。
本100冊読むよりも、ずしんと心に響き、感動しますね。
パラリンピックはまだ始まったばかりです。
閉会式まで、目が離せませんね。
これからも応援し続けます。
頑張れ、日本!!
頑張れ、パラリンピック全出場しているアスリートの方たち!!