一人暮らしの利用者さんにところに訪問に伺うと、ペットが飼われていることがあります。
利用者さんとペットの絆は、見ていてこちらも癒され、実に微笑ましい光景です。
ペットは、孤独を癒してくれるだけでなく、ストレスを軽減し、生きる意欲、希望をもたらせてくれます。
コロナ禍で、ペットを飼う人々が増えたということもあるようです。
また、腰痛が、犬の散歩によって治ったという話も聞きます。
認知症予防にも、とても役に立つことも報告されています。
ただ、一般に言えることですが、自分にもしもの時に、ペットをどうするかということも
責任をもって考える必要があると思います。
高齢飼い主、ペットのための終活をどうすればよいか。誰が面倒をみるのか。贈与や遺言は
どうすればよいのか。
飼い主に何かあった時、だれが犬や猫の面倒を看てくれるのか。
愛するペットの未来を考えられるのは飼い主だけです。
私自身、終活カウンセラーとして、終活のお手伝い、相談をさせてもらってますが、ペットの相談は
まだ受けたことがありません。しかし、いずれその問題は必ず出てきます。
遺言書の作成や生命保険への加入、生前贈与、家族信託といったペットを託す里親や施設に飼育費を渡すさまざまな
方法があります。
飼い主が入院した時、ペットを引き取り、譲渡や老犬。老猫ホームなどでの飼育に繋げる
「ペット後見互助会」もあります。
また、NPO法人「人と動物の共生センター」では、入会金と月会費に加えて、終生飼育費
を払うことで預かってもらえる互助会「とものわ」という仕組みもあります。
訪問看護ステーションのあには、看板犬ののあくんと、利用者さんから託された猫チャオちゃんがおりますが、
利用者さんのところで出会う可愛いペットを見るにつけ、ペットの未来に対しての準備を促してあげることも
看護の一つではないかと考えております。
なぜなら、ペットは、愛する家族の一員だからです。
終活の知識をこれからどう、訪問看護に活かしていくか、ペットの問題を今回、とりあげてみました。