俳優の中尾彬さんが、お亡くなりになられました。そのニュースを聞いて、思わず、「ウッ」と衝撃を受けました。まだ、81才です。若いです。まだまだご活躍できる年齢です。本当に人間の死は、突然にきますね。
中尾さんは、俳優業だけでなく、バライエティーにも引っ張りだこの人気者でもありました。妻の池波志乃さんとは、芸能界随一のおしどり夫婦として、メディアにもしばしば登場し、本当に仲がいいんだなあと思ってました。
中尾さん自身、売れっ子になっても大切にしたのは、奥さんと一緒に過ごす時間だったそうです。中尾さん自身は、画家になりたかったぐらい絵も上手かったですね。多くの作品を残しました。それから、私が特に興味をもったのは、お二人で芸能界でもいち早く終活に取り組んだ夫婦としても知られていました。「終活夫婦」という本も出しているぐらいです。
私も終活カウンセラーとして、中尾さんご夫婦の取り組んでいる終活を、とても参考にさせていただきました。
お二人とも、十数年前に、ほぼ同時期に病気にかかり、特に中尾さんの方は、横紋筋融解症という大きな病気になって、生存率は20%と言われ、死を覚悟したそうです。この時は、志乃さんも死亡会見の準備をしていたくらいだったそうです。そこから遺書を書いて、整理などを始めたようです。
アトリエや別荘などを整理して、本、これはなかなか難しかったようですね。写真などは、1万枚くらいパッと捨てられたようです。思い出に残るのは、1枚でいいといということで。本もトラック二台分ぐらいあったようです。
トレードマークのネジネジは20年前に200本棄てたようです。これはかなり迷ったようですが。お墓も横にしたお墓、無とかいているのですが、芸術家のアートなお墓ですよね。
人間関係も整理しました。仕事関係の人とは、一切会わなかったようです。
死の淵から生還で鍛えられた精神力は、死は必ず誰にでも訪れるということを肌身で実感されたのだと思います。
身軽になったら、お二人で、残された人生をどう生きるのか、話し合ったそうです。もう一度、新婚をやり直そうと考えて、夫婦で訪れた場所を再訪することにしました。とてもロマンチックですね。ここで二人の歩みを再確認できたのでしょうね。
「終活夫婦」の中で、「志乃より先に私が旅立つことになったら、私は何というのだろう。「ありがとう」には違いないのだが、それ以上に私の気持ちを伝える言葉はないのだろうか。今から密かに探っているところだ。こればっかりは、志乃さん、あなたに頼めないな」。で締めくくられておりました。
中尾さん、最後のお言葉は見つけられましたか。
本当に素晴らしい人生だったと思います。美しい逝き方。そんな逝き方を、中尾さんから学ばさせて頂きました。
私も最後の言葉、もう、考えているんです、実は。
私の最後の言葉は、「ありがとう、あなたのお陰でとても充実した素晴らしい人生を送れました。また、逢いましょうね・・・」です。ちょっと長いですかね(*^_^*)
中尾彬さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
中尾彬さんに、あっ晴れ!!!!!!!
中尾さんの作品