台湾は、もっとも身近でとても人気のある国です。
最近、卓球の愛ちゃんが結婚した相手が、台湾のイケメン選手ということで
話題をさらいました。私自身も、3年前、台湾に初めて旅行し、台湾が大好き
になりました。日本ととても似ていて、食べ物も美味しいし、温泉もあったり、
50CCのバイク軍団が、町中を走り回っているのが、とても面白かったです。
では、台湾における在宅医療はどうなっているのでしょうか。こちらも方も、
とても興味がありました。
実は、台湾においては、在宅で亡くなる在宅死率が44、5%で、アジアでは
一番高いのです。ちなみに、日本の在宅で亡くなる在宅死率は20%以下です。
これは、台湾文化に根差したものが原因のようです。
台湾では、最期の一息を家で引き取ると、魂が家に残ると考えられているのです。
ですから、患者さんの霊魂を家に残すために、臨終が近づくと、救急車で家に運ぶ
のです。患者さんは家に到着後、酸素マスクを外して、死を迎えます。そして、行政
相験により在宅死の死亡診断書が発行されます。
この最期の一息を残す文化が台湾文化の特徴で、在宅死の比率を高めているのです。
ただ、台湾での在宅緩和ケアは、制度による制限のため、医師は週に一回のみ。24
時間は対応しておらず、午後7時までであり、それ以降は電話対応のみです。
したがって、夜間に緊急事態が発生した場合には、緊急外来に搬送するしかないのです。
それぞれの国の在宅医療は、文化習慣、労働制度、医療体制や保険制度により異なってきます。
様々な国の在宅医療を、わが国の在宅医療と比べることによって、わが国の医療と介護の在り方
を見直し、また素晴らしさを発見する機会ともなりますね。
ただ、人材不足はどこの国でも問題になっているようで、これからの課題ですね。