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2016年10月03日

日本版ビュートゾルフを目指して

ビュートゾルフ、聞きなれない言葉ですが、実はオランダで急速な発展を遂げた在宅ケア組織「ビュートゾルフ」は、

医療・介護が統合された切れ目ないケア、本人と地域の力を引き出す支援、自律した専門職によるフラットな組織運営など

で、地域包括ケアシステム構築に向けた理想的なあり方として、世界で今、注目を浴び続けています。

ビュートゾルフのミッションは、利用者と地域ナースの人間的な関係を基盤とする自立支援とQOLの向上、専門職による

ケアを「自助」「互助」に置き換えることを重視する玉ねぎモデルであり、今、ケアを取り巻くシステムのなかで失われて

きた様々な「人間的な」要素や、「自由な」関わり再生させ、関わる実践者の方々が活き活きと専門性を発揮することによ

って個人、家族、地域の幸福に貢献していくモデルとなっております。

新しく東京都知事となられた小池知事が、都民ファーストという、この当たり前の理念が歴代知事の中で生かされてこなかった

た事実の中で、従来の閉そく感を突き破り、大きなうねりとなって東京大改革に向けて始動し始めています。

このビュートゾルフの精神が、従来の日本のケア体制を突き破っていく大きなうねりとなる予感がしております。

看護師たちが学び合い、ケアに集中できる「枠組み」の中で、利用者さんファースト、「利用者さんにとっての最善」を、自由な

発想によって問い続け、様々な方々との繋がりが、新たなワクワク感や、専門同士の立場を超えた地域に根差したゆるやかな

関係性が、住民一人ひとりの人間としての可能性を引き出しあっていく新しいモデルとなっていく。

 

「のあ」も、地域に根差した自分たちのやりたい在宅看護ができるステーション、「地域密着型訪問看護ステーション」を目指していきます。

自分たちの住み慣れたところで安心して自分らしく生活できる場所を一緒に創り上げていきたい、それが私たち「のあ」の願いです。