「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」などで知られている世界的なSF漫画家の巨匠、松本零士さんが急性心不全で死去されました。
85歳でした。この一報を聞いて、言葉を失いました。
私自身、小学生の頃から、松本零士さんのデビュー時代のあの伝説の四畳半時代のマンガ「男おいどん」の頃からのファンであり、
(多分、知らない人の方が多いと思いますが)それからSFの作品になってからも、松本零士さんのマンガは全て読んでいました。
そして、子供心に宇宙のロマン、愛、そして挫折して苦悩していた青春時代の私の人生に、勇気と希望を与えていただきました。
中学時代にリアルタイムで見ていた宇宙戦艦ヤマトは、私の父も実は大ファンであり、野球しかみない父でしたが、
「宇宙戦艦ヤマト」だけは、唯一見るのを楽しみにしていましたね。
その子供時代に見ていた「宇宙戦艦ヤマト」が、2013年、伊勢神宮と出雲大社のダブル遷宮の年に忽然と復活し、「宇宙戦艦ヤマト」の物語が
実は岩戸開きのお話だったということがわかり、その奥深いメッセージに驚愕しました。
また、作品に出てくる女性、「銀河鉄道999」のメーテルや「宇宙戦艦ヤマト」に出てくるスターシアなど、なぜか大好きでした。
憂いを含んだ瞳にとても魅了されました。また、自分にとっての女神としての存在だったかもしれません。
もともと女性が描くの苦手だった松本零士さんは、マンガに出てくる女性のヒロインを描くのに、実在のある女優さんをモデルに描いていました。
最近、知ったのですが、なんとその女優さんは、誰あろう、八千草薫さんでした。
八千草薫さんも、なぜか大好きな女優さんでしたので、「ああ、そうか、道理で」と納得でしたね。
松本零士さん自身は、5年前のインタビューで、「自分はまだまだ書きたい作品がある。100才まで書き続けたい」と語っておられました。
そして、「自分が今まで書き続けた作品の全ては、実はみな繋がっており、その作品はすでに頭の中にある。その作品を書きたいのです」と。
きっと松本零士さんの頭の中では、宇宙的なストーリー、全ては縁で繋がっているという仏陀的な悟りをモチーフにした宇宙の神話、
宇宙オペラ的な度肝を抜くような作品が、構想としてあったのでしょうね。
今となっては、その作品を見ることができず、本当に残念です。読みたかったなあ・・・・。
世界中に愛された松本零士さんの作品は、これからも永遠に色あせることなく読み継がれ、語り継がれていくことでしょう。
まさに現代の神話であり、そして永遠の神話になりました。
現役のまま星になられた松本零士さん、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
松本零士さんから頂いた夢とロマン、愛と希望を抱きながら、私も残りの人生を歩み続けていきたいと思います。