「笑い」の医学的な効果を検証しようと、近畿大学と吉本興業が、医療機器メーカー・オムロンや
NTT西日本からの技術強力を得て、実証実験を始めたということを、産経新聞が報じていました。
私自身も、笑いヨガの講師の資格をもっていまして、笑いの実践を通して、心と身体を健康にしていく
アプローチをいろいろ行っております。笑いのもつパワーは、まだまだ未知数ですが、その潜在的な力は
日々実感しております。
笑いは、他の動物もあるのかというと、どうやら人間だけのようです。こんなことをいうと、「そんなことはない。
家の猫もよく笑う」と言って、笑っているような猫の写真を見せてくれることもありますが、あれは笑っているので
はなく、たまたまそのように見える表情を写真で撮っただけのようです。
笑いというのは、年齢を経るにしたがって、どうも笑わなくなるようです。
一番よく笑うのは、やはり子供で、1日、平均、400回ぐらい笑いますが、成人になるとその回数は極端に減って
15回ぐらいだそうです。15回ならまだいいほうで、「今日、考えてみたら一度も笑わなかった」という人もいる
のではないでしょうか。
訪問看護の世界でも、利用者さんが笑うということも、なかなか無いように思います。
笑いの効用としては、免疫力をつける。脳の働きが活性化する。血糖値を下げる。筋力がアップする。
そして、笑いは伝染して、笑うことで周囲のムードがよくなり、対人関係にも影響します。
笑いで、癌が治ったという話も聞きます。後、運がよくなるということもあるようです。
そして、何より、笑っている人は、とても魅力的です。
実験を進める近畿大学医学部の小山敦子教授は「笑いの効果を医学的に裏付けていきたい」と話していました。
科学的に実証できれば、さらに医学療法として、笑いはその可能性を広げていきそうです。
ニーチェによりますと、人間のみがこの世で苦しんでいるので、笑いを発明せざるを得なかったと名言を残こして
いますが、そんな難しいことは考えず、ただただ、笑いましょう。
笑いは、地球だけでなく、生きと生けるもののすべてを救うのだ。これで、いいのだ。