看取り犬とワンダフルライフを見ました。
看取り犬、文福は、本では読んだことがあり、本を読んだだけでも
感動し、泣けてきたのに、実際の文福の看取りの場面を見ると、泣けて
泣けてしょうがなかったです。
神奈川県横須賀市にある特別養護老人ホームさくらの里山科。
そこでは、全国でも珍しい愛犬と暮らせるホームがあります。
犬の定員は五匹。そこに文福がいます。
犬という存在は、私も飼っていてわかるのですが、本当に無条件の愛を
示してくれます。人間社会にあるお金のある、なし。地位や名誉など関係がありません。
ただそばに寄り添って、無条件の愛を与えてくれる存在。
文福は、保健所で殺処分にされる運命だった存在。それがさくらの里山科に飼われる
ことになり、文福は、その活かされた命を精一杯、施設入居者に捧げます。
特に死期が近づいてきた入所者には、顏を舐めたり、体をベッドにこすりつけたりして、
まるで看取りのような行動をします。
実際の映像を見て、文福の慈しみとその深い憂いに満ちた表情に、真に驚かされました。
人間の顏のように見えたのです。それは、私の敬愛するマザー・テレサ、その人のよう
でした。
死にゆく人に、最期の愛を示す。マザー・テレサは、人が死にゆく瞬間に、愛されている
と実感して旅立てる社会を目指していました。
看取り犬、文福の行為は、逝かれる方のぬくもりを肌で、舌で、足で、体と心で魂で受け取る。
我々が目指している抱きしめて看取る行為そのものだったのです。
看取り犬文福は、まさに神の使い、そのものでした。
頑張ってね、文福。
訪問看護ステーションのあも、頑張るよ!!