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2019年11月27日

老犬たちの高齢化社会

今、ペットのブームですが、その裏で看取り拒否、介護放棄、老々介護の破たんと、
まるで人間社会と同じ現象が、ペットの社会に起きていることを知りました。
認知症になった。寝たきりになった。末期がんになった。番犬として役に立たなく
なった。夜泣きがうるさいなど、そうして理由で捨てられ、施設に収容された老犬たち。
近年、老犬の世話をしきれず飼育放棄をするケースが多発しているそうです。中には
心の支えであった犬が認知症を患うようになって、飼い主の老夫婦が動物病院などに
通院させながら介護をしていましたが、やがて自分たちも病気などで世話ができなくなり
施設に連れていくしかなくなったというケースもあるようです。
まるで、人間社会と同じですね。ペットも寿命が延びた分、高齢化社会の問題が起きて
いるのです。
いかにしてこうした不幸な老犬をなくすことができるのか。人間社会にも相通じるもの
を感じます。もし、ペットを飼っている方がご高齢の方でしたら、今から介護サポーターを
見つけたり、万一の時犬を託する人を決めておくとか、最後まで世話をしてくれるペット
保険もあるとききます。そして、終生飼養の覚悟を決めること。命の大切さは、人間も動物
も同じです。
わが訪問看護ステーションのあにも、セラピー犬のあ君がいます。まだ、4歳ですが、
他人事ではありません。いつか、老犬になります。
すべての老犬が家族の愛に見守られながら、心穏やかにその生涯を終えられる日になります
ように願ってやみません。