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2023年01月20日

認知症に希望の光、新薬レカネマブ

米食品医薬品局(FDA)は、エーザイと米バイオジェンが共同開発するアルツハイマー病気治療薬「レカネマブ」を、

承認したと発表されました。

この新薬レカネマブは、「アミロイドβ」というタンパク質が脳内に蓄積し、大きくなることによって脳を萎縮させている。

このアルツハイマーの原因とされている「アミロイドβ」を取り込んで、直接作用する画期的な治療薬で、それまで原因と

されていた「アミロイドβ」に直接作用する薬はなかったので、今後のアルツハイマーの治療にとても効果をもたらすことが

できると期待されています。

現在、日本では、年間79万4千人のアルツハイマーの患者さんがいるとされ、高齢化社会が進んでいる日本では、これからさらに

増加していくと予想されていますので、この新薬「レカネマブ」は、アルツハイマーの原因で悩んでいる人々に対しては、大いなる

希望の光となるものですね。

映画でも、『私の頭の中の消しゴム』とか、「明日の記憶」などで、若年性アルツハイマーの方を主役にした映画を、私自身も

見たことがあります。とても胸が痛くなるような辛い内容の映画となっておりました。また、実際に、日本においても、

若年性アルツハイマーにかかっている方たちのドキュメンタリーを見たこともあり、仕事も、家庭も失なわれていく中で、

絶望の中にも希望を失わず、一日一日を大切に生きていく姿に、とても心が打たれました。

そして、私自身も、いつの日か、このアルツハイマー病になるかもしれないという可能性もあるわけで、覚悟はしなければと、

思っていました。

また、訪問看護の利用者さんたちにも、アルツハイマーに悩んでいる方達がいらして、少しでも症状を和らげ、気持ちを楽にして、

残りの人生を最高に輝く人生にしていくお手伝いをさせていただく中で、ご本人とか、関わる家族の人たちの深い愛の絆に、

涙することが多かったです。

今後、アルツハイマーも癌と同様、早期発見ということが、とても大切になってくると思います。

 

その際、血液検査で発見できるシステムを、これもまた、日本の島津製作所で開発されていると聞いております。

これも、いずれ近いうちに、朗報として発表される日がくるのではと、期待しております。

コロナのワクチン開発競争では、日本は遅れをとりましたが、アルツハイマーの分野では、世界の先頭を切って、

頑張っていただきたいですね。

そして、世界に大いに貢献していく日本でありますように。

 

新年そうそう、とてもうれしいニュースでした。