本の紹介をします。
「残り2年」の生き方、考え方という本です。
緩和ケア医師である関本剛さんが書かれた本で、今年、テレビにもドキュメンタリーでご出演されておりました。
残念ながら、4月19日、肺がんによる脳転移のため自宅で死去されました。享年45歳の死は、あまりにも早すぎるものでした。
死を目前にしても、なお患者に寄り添い続けた緩和ケア医師、関本剛さん。訪問看護をとおして、利用者さんに寄り添う心の看護
を目指している私どもにとっても、この本はバイブルになっております。
「在宅緩和ケア」を通して、利用者さんが自宅で安心して過ごすために、身体的苦痛の緩和や精神的な苦しみ、社会的な苦しみを
緩和するサポートすること。また、人生の最期、花道を飾ることをサポートすること。そして、言葉と祈りの大切さなどを学ばさ
せていただきました。
地域緩和ケアは、自宅で死ぬことが目的ではなく、利用者さんやその家族が「これで良かった」と思える選択肢を、場面場面で提供
することである。ごく普通に生きることができることに感謝し、1日、1日を大切に生きるなど、いろいろな気付きを与えていただける本でした。
本にはないのですが、関本医師の最期の挨拶というのがユーチューブ動画で投稿されました。関本医師が亡くなる2年前に撮影されたものですが、
死を目前にして、穏やかに、語りかけるように話されておりました。
関本医師の本や動画は、同じ病で苦しんでいる人々に、どれだけの勇気や励ましを与えていることでしょう。
最期の言葉「また、会いましょうね・・・・」は、とても感銘を受けました。これも希望の言葉だと思いました。
私自身、あの世があることは、あの世の研究43年間を通して確信しております。
「のあ」としても、このことは、ぜひ伝えていきたいですね。
そして、死は決して怖いものではなく、新たなる人生の始まりであることを知ってもらえたらと思いました。
自分自身、最期の言葉、何と言おうかとずっと考えていました。
そして、決まりました。
「また会える日を、楽しみにしています。ありがとうございました・・・」
です。
関本さん、お疲れ様でした。関本さんの意志を引き継いで、これからも利用者さんに寄り添う、心の看護を目指してまいります。